2016/11/01

旅は道連れ自転車で 「Vamos Lalo!!」〜Colombia vol.3〜

5人旅をスタートして早4日目の午前中、Laloが左膝の痛みを訴えた。どうやら相当に痛むらしい。


途中で時計を落としたlalo。バイカーにお金を払って一緒に10km程戻ってもらうも見つからず…ちょっとした厄日か









国籍も年齢もとにかくこれといった共通点も無い5人がひょんなことからある日一つ屋根の下に集まり、翌日から自転車に家財道具一式を携えて異国を旅する。
それは僅か4日間だっとしても各々にかなりの刺激を与えた。

TomokiとShizukaにとって「5人で走る」というのはやはりPablo、Oriol、Janitaと共にUshuaiaを目指したあの頃を何度も甦らせたが、今回は自分達は明らかに皆をリードする側であった。
ダントツで年上、南米走行歴も有りスペイン語もまあまあイケるとなれば自ずとそうなるだろう。それでも肩肘張ることもなくただ単純に自分達のペースを貫けたのはやはり経験が成すもので、事前にアポを取っていたDuchas calientes (warmshowers) に彼等を紹介したり、地元の消防署や走行中に知り合ったバイカーと今夜の寝床をお願いすることに他の3人は疑心暗鬼になっていた部分もあったがTomokiとShizukaには「この方が旅は面白い」とそれなりの確信があった。







HannesとImmoはこの数日間に対し決して同じ印象を抱いている訳では無いだろうが、ひとつ確かなことはこの5人旅が彼等の旅の後半に訪れていたら2人はもっと楽しめていたに違いない。

数日前にBogotaから走行し始めたばかりの彼等にとってはTomoki &Shizukaが提案した「Hostelに泊まる前にその他を当たってみる」というやり方は「スペイン語力を要する」という点で少しハードルが高かった。彼等もスペイン語を学びたいという意欲はあるものの、一日中走り倒した後に地元住民との「外国語教室」に励もうなどという余力は残っていなく、それよりはHostelに泊まり充分なプライベートな時間とWifiを確保したかったのだ。
加えてHannesは12月17日にPeruのLimaに到着する彼女を迎えに行くという明確なプランを控えていて、それを実現するにはこのメンバーのスピードは絶望的に遅かった。





明日の別れを予感させた、甘酸っぱい夜…





そしてLaloはというと、基礎体力そして装備的にも準備不足のままスタートを切ってしまったといえる。
走り方は未だ定まらず、装備に関しては言い始めたらもうキリがないのだけれど、例えば必要最低限な水も運べなければ携行ライトとかタイヤの予備チューブ等必需品を揃えていない。その一方で満場一致で要らないっていう物ばかりで荷物を重みを増している。
「これがメキシカン」と言うのが皆を妙に納得させるのだが、その割にメチャクチャ臆病でナイーブだっていうのが本当に困ったもんだっつの!!











とにかくLaloが膝を痛めては明日はまともに走れないというのが決定的な要因となり、僕達の5人旅は計5日間322kmでとりあえず終わりを迎えることになった。
けれど振り返れば、結局メチャクチャ楽しくてまた一緒に走りたいと全員がそう思っているのである。

頑張ろうぜLalo!!





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