2016/06/06

Blood Thirsty Butchersがぴったりな 〜6月6日、California 〜



時速6Mile(10km)でお届けしている「窪寺夫婦の世界自転車放浪記」



長い旅路、無理は禁物



「安い・お手軽・アレンジ自在」ということで完全に自分達のレシピとなったBURRITOS!を毎日頬張りながら



AmericaをIdaho〜Washington 〜Oregonと駆け抜けては遂に…



西海岸沿いを走るHighway101に!



今回のルートについては元々ShizukaはAmerica走行自体に興味が沸かないようで「Mexicoから」という案については何度も話し合った。それでも「America西海岸」というのはひとつの魅力だったし、酷暑が予想される内陸側に比べれば西海岸はShizukaの良いトレーニング期間になるだろうとも考えた。

5月23日、Oregon北部のLincoln CityからHighway101を南下。連日晴天に恵まれながら右手に太平洋を眺めると、未だ目指す最終目的地は遥か遠くても小さな達成感を感じる。

















約700kmほどHighway101を南下した後、更に西海岸寄りを走るHighway1へ進路を取ることに。





皆がオススメのHighway1!!
ここから暫くはロマンチックなCamp Days、多くの出逢いや経験を重ねて一気にLos Angels付近まで南下するはずだったのだけれど…



僕達はすぐに、これは僕達の道ではないと理解出来た。
走っていて本当にとてもつまらなかった。
この道が、僕たちのやり方に合わなかっただけ。
具体的には「この道沿いで野宿先が見つかる可能性は0%」ということ。
旅の下手くそな僕達の旅行資金に、毎日宿代に充てる余裕なんて無い。


僕達の旅に於いて、見知らぬ場所をひた走りながら「野宿先を探す」というはひとつの大きな楽しみ・やりがいで、それは僕達の旅と心を豊かに彩り、また明日へと繋いでくれる大切な要素なのです。

けれどそれは、この道では全く許してもらえませんでした。



ビーチは勿論、小高い丘から岬の端まで、どんなに小さなスペースも国や州、そして「誰か」の所有物。当たり前なことかもしれない。
でも走ってみると理解出来る。本当に極端なSectionだった。
とにかく、外部から来た者はお金を支払うことしか許されないのです。




Highway1に限らず、California州に入ってから色々と窮屈に感じることが明らかに増えてきている。



美しい海の手前に視界に必ず入ってくる「No Trespassing 」「Privete Property」、そして「誰かがオマエを見てるぜ」という眼の貼紙。繰り返されるホテルの看板。
狭い道路両側に圧巻の如く完璧に張り巡らされたフェンスの間を走行し続けたら、そりゃ哀しくもなるわ…。








6/6の一瞬のコト。

Hihway1走行3日目の途中、僕達は少し止まってからすぐに、この道を降りることを決断した。

ほんの一部分を走っただけだから、全てがこうとは限らない。
この後、更に南下してからまたこの道に戻ってくるかもしれない。


とにかくこの時ほど迷いなく咄嗟に「道を変えよう」と思い立ったのは初めてで、その感覚は新鮮だった。

同時に、Americaというのは僕達にとってまさしく文字通り通過点でしかなく、
この旅は始まったばかりで、まだまだ長い旅路が残されていることを改めて思い知ったのだ。






小さな?大きな?決断を下した直後に見つけた今夜のア・ナ・バ。
これでいいのだ‼︎





2016.05.22 〜 06.08 まで