2018/01/10

あっという間のエクアドル1年目


◆当ブログタイトル変更のお知らせ◆
2014年から書き連ねてきた当ブログ、主に自転車旅行記としての役割を担ってきました。2017年3月となり僕達は旅行を続けることから”南米に定住”しようとシフトチェンジするに至りましたので、ここでタイトルを「TERRA〜窪寺夫婦の自転車放浪記、そしてエクアドルに暮らす〜」と更新させて頂きます。
ブログは異国の地に憧れる皆様の旅情を掻き立てる充実した南米エクアドル情報満載&けれど更新はW杯並み4年に1度ペースになるかもしれませんが末永くお付き合い下さい。
今回も気付けば…ほぼほぼ1年振りの更新となる訳でこの記事は2016年3月迄遡りますが、それからエクアドルにしがみつく僕達を今日まで温かくサポートして下さったDavid、戸高さん、田辺さま、内田・高橋さま、日本大使館の皆様初め全ての方々に感謝しております。来年というか今年2018年は少しでも早く生活の基盤が固めることが出来ては皆様に早く恩返しが出来たり、少なくとも安心してしてもらえるよう頑張っていきたいです。


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2017.3/21
3/10。Lima到着目前というところでHuariを失い失意の中、旅を続ける気力はもう無かった。しかしこのまま日本に帰国して納得出来るのか。
混乱気味のまま出した答えは「Ecuadorに戻る」。豊かな自然に包まれ素晴らしい想い出の連続だったEcuadorに焦点を絞って南米で暮らしていくというのが何よりShizukaの答えであった。
Lima空港から飛行機で、約3ヶ月掛けて走ってきた2000kmを2時間で逆戻りすると21日深夜1時にQuito空港到着。残り滞在日数は18日と告げられ観光ビザの延長申請が第一だ。

それに「Ecuadorで暮らす 」といっても、何の当てもない。

空港内で自転車を組み立てている内に空も明るくなってきた。カフェで早速wifiを掴んで「エクアドル キト 日本人」みたいな感じで検索してみるとQuitoにてお好み焼き屋の起業目前という日本人、戸高さんという方のBlogを発見。直ぐにメッセージを送りコンタクトを図る(並行してバナナ農園を経営されている田辺さんという方にもメールを送っている)。
その後空港から、昨年の滞在でお世話になったDavid家まで自転車で移動する最中、今日この瞬間で一先ずこの自転車旅は終わったのだと実感し少し泣けてくる。


3/23
お好み焼き屋を開業し資金を上乗せさせ、将来的にエクアドルにもっと日本人を呼び込むような事業を実現していきたいという戸高さんとこの日に初めてご挨拶。



スペイン語圏も流暢で、僕達の観光ビザ延長申請も手伝って頂けるということで10 de Agosto添いのel ministerio a la reraciones extranjeros(外国人対象の省庁=外務省??違うか) に同行して頂ける。
el certificado de movimiento(エクアドルに居ますよ、みたいな証明書)とantecedentes penales(エクアドル国内の犯罪履歴証明)が必要といわれ、その足でバスを乗り継ぎAv.amazonas沿いel migracion(移民局)へ向かうとel certificadoは即発行出来たもののantecedentes penalesはパスポート情報をコンピュータシステムに登録する為に数日を要するということでこの日のビザ申請には至らず。5日後に登録完了&印刷可能ということ。
しかし、ここから日本と南米間の違い謂わば"南米の緩さ、だらしなさ"を痛感することになる。
※奇しくもこの時期Ecuadorは大統領選の真っ只中&ビザ関連からあらゆる現行の法律が全面的に改変されたばかり。その上Venezuelaからは国の経済破綻に本当に多くの移住希望者が僕達と同じ列に並んでは…通常2週間で済むと聞いていた手続きが結果的には2ヶ月も費やされるという!

それが日記形式で以下に羅列されているという今回の主な内容です。



3/28
5日、6日経過してもパスポート情報登録は未完とのこと。何せこの時点ではビザ期限が切れる前に更新しなければいけないと律儀に思い込んでいるので早くしてくれよと切実な訴えも届かず。

4/3
全ての必要書面を揃え早朝6時30分からel ministerio前の長蛇の列に並びvisa申請。
2週間程でメールが届くと聞いていた通りの返事をもらうが…。

4/14
やはり一向にメールは来ない。窓口に行ってみると「あと2週間待つんだ」とさ。

5/1
改めてEl ministerioへ。今回は窓口を通過し案内された3階にて1時間程順番待ち。用件を伝えるとコンピュータ画面の手続き待ち名簿一覧を照会され貰った返答は衝撃の「1・2ヶ月先になる」…マジか。

5/17
「観光ビザが下りた」とのメールが届く!受け取りは明後日。

5/19
visa受け取る。支払い100ドル。

5/23
empadronamientoという証明書申請&支払い10ドル。発行は明日らしく、また来なければならない。

5/24
指定時間から1時間半待機させられた末「今日は案件が多すぎて無理、渡せない」と言われとうとう私ともきの堪忍袋が公衆の面前にて切れてしまう。代表者を呼び出し「バス代返せ」とか「仕事を抜けてまでして指定時間に集合してきているんだぞ」とか散々怒鳴り散らす。受け渡しは5日後月曜を指定される。

5/29
この日も「おたくの、どこにも無いわ」とか言われるもんで怒鳴りつけて催促しまいました&とりあえず欲しいものというか必要紙面回収成功。

5/31
現地の銀行口座開設を図る為にそれに必要な条件&紙面を事前に何度も確認した上で、この日窓口に向かってもその場になって初耳のことを要求され結局持ち越し。

6/1
仕舞いにはお手持ちのビザでは口座開設は不可能と6つの銀行を渡り歩くハメに。el ministerioに再確認すると「それは銀行員の無知だ。観光ビザでも開設出来るから頑張るんだ」というムチャクチャな励ましを頂いた後に何だかんだ口座開設に至る。

6/3
実は観光ビザ延長が済み次第、一旦日本に帰国する予定でいたものの、様々な条件を考慮してはこのままエクアドルに滞在しながら就労ビザ取得に向け働き続けようという方向に切り換える。
就労ビザにも様々な枠組みがある中、僕は「レストランオープンに於いて日本からの招致すべき技術者」という名目、そしてShizuka はその扶養家族というビザを申請することに。数多ある必要書類のなかには戸籍謄本と僕の調理資格を公的な翻訳化し且つアポスティーユ=日本の官公署や自治体等が発行する公文書の外務省証明が成されたものが含まれるものの、これがエクアドルに居ながら日本の代行会社に委託可能ということで即問い合わせる。

6/5
エクアドルの日本大使館にて指紋採取後、犯罪履歴証明申請。これが2カ月は掛かる。観光ビザ延長時とは異なり今回の就労ビザは現在のビザ期限8/17迄に申請しなければいけないということで、かなりの賭けである。

6/6
銀行口座カード受け取り。

6/9
戸高さんのお好み焼き屋「Yaki Sensei」晴れてオープン。




6/13
再入国してから早3カ月。しかし何を隠そう未だ僕達はDavidの家に間借りしているのだ…。
この日、Quito に長く住まれている高橋さんから紹介して頂いたシェアハウスを下見&人生最短の即決事となる。1週間後には引っ越そう。




6/14
アポスティユ代行会社に依頼した書類が日本から手元に届く。あとは犯罪履歴証明を待つばかり。

6/19
シェアハウスに引越し。

6/27
弁護士によると、最近5年間の内に住んでいた国の犯罪履歴証明、この場合Canadaのそれが必要になってくるとのこと。Ecuador のCanada 大使館は本国の警察のHPを紹介するのみだったので、日本大使館にて改めて指紋採取してもらい探し当てたCanadaの代行業者に委託してみる。→結果的には不要であった…。

7/5
今回の就労ビザ発行に伴う弁護士への委託正式契約。

7/28
申請中だった日本の犯罪履歴証明が届く!

8/9
弁護士と共に6 de Diciembre側に移動したel ministerioオフィスに就労ビザ申請し結果を待つ。

8/12
ここまでお世話になっていた戸高さんと、しかし仕事面に於いて関係が悪化しては雇用契約解除となる。
※しずかは店に残ることに。申請中のビザの必要書類には当然会社との契約書等含まれているので、それ考慮した店側の温かい配慮には感謝しなければいけない。

8/24
Tomoki、エクアドル日本大使館の臨時職員の求人に募集。

8/30
就労ビザが認可され、これにて向こう1年間の滞在&労働許可が下りる。
Tomoki のビザ→400$
SHizukaのビザ→200$
弁護士への報酬→1112$
弁護士曰く、これから15ヶ月間滞在満期で僕達には半永久的な滞在許可が下りるらしい。具体的な数字を前に瀕死状態のTomokiも少し息を取り戻す。

9/8
大使館の求人採用筆記試験に取り組むも落選。その他レストランに履歴書送付するも連絡無し。




レストランを離れてからはお弁当配達の仕事を頂き、何とか食いつないでいる今日この頃です。

9/17
Tomoki、Davidと共に自転車小旅行に出掛ける。

9/24
出掛け先で、Shizukaから妊娠した可能性が高いと報告を受けては旅先からquitoに戻る。

12/15
Tomoki、相変わらず職にも就けずこの余った時間を有効活用しようと自動車学校へ通い出しエクアドル自動車免許tipo B取得。


車購入はいつにになるやら…。


クリスマスもDavid達と。


そんなんこんなで、あっという間に大晦日。


恒例のel año nuevo(年明けに火をつけて燃やして祝う為の人形)がそこら中に。


女装して車を停めて小銭をせびる。結構、皆んな笑いながらおかねを落としていくのでわからんもんだ。


来年の今頃も仕事無かったら、覚悟しておこう。

◆というわけで、激動波乱?急展開の連続となった2017年でした!◆