ある日辿り着いたこの街に一目惚れである。
すんげー心地良い街であった。
完全に虜になってしまった。
「暮らしたい…!」、「ここに暮らそう!」と思った。
直ぐさま情報収集すべく現地で暮らす日本人とのコンタクトを試みては、日本食レストランを営んで9年目を迎えるDelica Mitsuのオーナーであるノリさんや、最近Hostel&Barを展開しているEncounterという団体の方とお話することが出来た。
それはとても貴重な時間だった。
彼らと、そしてこの街は僕達に
「そろそろ覚悟を決めても良いんじゃないか」と諭してくれている気がした。
結果的に言うと、「この街に暮らす」と決断するには至らなかったのが、今後の旅程は少し変えることになりそうだ。
とにかく何をしても、ギターを弾いても気持ち良かったから新しく曲が出来たりShizuka と一緒に路上で歌ったりもした。
泊めてくれたSimonともお互いの国や将来のことについて語り合ったり、一緒に街をぶらついてはTemazcalというMexico indianスタイルの蒸し風呂体験に招待してくれたりとどれも最高だった。
街の展望台より高く位置するSimon宅。
毎日、美しい街を眺めながら色々考えたり、考えなかったりという贅沢な時間。
多大なる幸福感と充足感は日々の猫アレルギーの脅威すら吹き飛ばしてくれるようだ。めでたし、めでたし…
無数の階段と幾つもの曲がり角を持つ迷路のような、洗練された街は
何処もロマンチックで妖しげで
いつも何かが起こりそうな雰囲気に溢れていた。
今想うと寺山修司みたいだったかねぇ。
こういう街はドキドキするもんだね。
「書を捨てよ町に出よう」ってか。
売れそうなもんは全部売った、あれから2年と3ヶ月が経とうとしている。
2016/09/12
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿