2017/01/19

旅は道連れ自転車で〜Ecuador vol.4〜

◆"Ecuadorは良いね〜"の巻◆

◆ここまでのあらすじ◆

三蔵法師(Shizuka)と孫悟空(tomoki)、猪八戒(Lalo)は沙悟浄(Immo)と白馬(Hannes)と別れた後も暫く3人で自転車を漕いでいましたが、猪八戒は2017年3月から日本に出稼ぎに行くことが決定し故郷Méxicoに帰っていきました。その後、一行は沙悟浄と再会を果たしてはEcuador中部まで道を共にするものの三蔵達は2人だけで旅路を進めたくなり沙悟浄に別れを告げます。
天竺(norte argentina )に続く道程、舞台はEcuador南部であります。

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新年を山間の小さな村"san pedro de alausi"で迎えた一行。

悟空「いや〜、やってきました2017年。来年のサッカーワールドカップまであと1年ということですな。ロシアでね〜、ワールドカップね〜」
三蔵「久しぶりに2人だけで走りますね。」
悟空「もう2017年かぁ…最初に見たワールドカップも早23年前ってか。でもね、自慢じゃないですけれど未だに忘れませんよ1994年アメリカW杯のイタリア代表登録メンバー23人全員の名前。法師様、これが言えなくなった時が俺がボケた時ですから覚えておいて下さいな。GKはパリュウカ、ルカ・ブッチ、マルケジャーニ。DFは左から…」
三蔵「私の新年の抱負は、"前に進む"です。」
悟空「コスタクルタ、アポローニ、右がムッシにベナリーボで」
三蔵「貴方の抱負は?」
悟空「FWはカシラギ、Rバッジョでしょ。あと3人…」





Columbiaより日本より小さなEcuador。

1ヶ月程で通り過ぎのだろうと考えていた、2人は既にこの国に2ヶ月以上滞在しているではありませんか。


1534年に建立されたEcuador最古の教会"iglesia de Balbanera"


サッカーコートの芝を管理するのはアルパカであり


孫悟空が犬みたいに繋がれている牛に近付く傍らで


三蔵は羊達に囲まれていました。








アンデスの山を越え谷を越えて走るのは決して楽ではありませんでしたが、民家や消防署に間借りさせてもらうなど地元の方々に支えられながらして一行はCuencaという街に到着するでした。





実は、気付けば2人はこの小さな国に魅了されまくっていたのでした。





◆Tomokiの弾き語り珍遊記 at Cuenca◆
1/4〜1/12の覚え書き



◆街について◆

Ecuador中南部の街Cuencaはユネスコの世界遺産にも登録されている。ヨーロッパ主要各国やアメリカからの移民も多く中心街はお洒落なアパレル店舗やカフェが軒を連ねているものの、街の景観は損なわれること無く教会や大聖堂といった幾多もの歴史的建築物には確かに敬意が払われている。中心街と住宅街(中・上流階級が暮らすであろう)は川で区切られているが緑も美しく、清掃整備も整っていて洗練された印象を受けた。

とにかくゴミが落ちていないし、ゴミ箱が溢れ返っていることも無し。大体のトイレも日本並みに綺麗=十二分に清掃員が配置されているということ。


◆弾き語りするに当たって◆

エクアドル人の友達Davidの意見をそっくりそのまま書くと、
「2007年にラファエルコレアが大統領になってから国は本当に変わった。良い方にね。」
(彼のお母さんは「そりゃ息子は昔を知らず現在しか知らないから。実際は大して何も変わってないわよ」と。)

僕はギターを担いでこの街をひたすらブラついただけだが、それでもDavidの言うことを部分的でも理解出来たのは、前述した清掃員だけでなく警察官やお役所の方々がもう自分達が訪れた南米の数多の街と比べても信じられない程に十二分に配置されていたから。少しの交通渋滞が起きれば直ぐさま警察官が交差点の真ん中に立ち手信号を振り続ける様なんて感服ものであった。
じゃあ、弾き語りするに当たってはどうだったのかというと…やはり事は予想通り厳しいもの。昔は何処で何をしたっても許されたらしいものの…。

Cuencaで路上パフォーマンスするには14ドルで3日間有効の許可申請が必要(2017年1月現在)。
※自分は申請せず、各レストランと巡回バスを拠点に演奏。


しかしこれに関しては運もあるのかなと。Cuencaから約200km南に進んだLojaという街も同様に要申請というものの、ここでは公園横で演奏してみても何の注意も受けなかった。






◆感想◆

ヒッピー達は路上で許可も取らず、信号が赤になる度に横断歩道上でジャグリングしたりしている。
「あれは幾ら位稼げるんかなぁ」
と眺めたりしていたんだけれど、対象客が青信号街のドライバーとなると間違い無く客との会話はゼロでしょ。
それに比べれば、今回の様に昼時のレストランを狙って歌い廻る演り方というのは

1:店主に許可を取る→好意的なレストランはゴハンやジュースだけで無く演奏料もたまにくれる。
2:歌い出す前に軽く自己紹介する→お客さんの興味によってライブ後も続く交流。

バスに乗り込むにしても100%ゲリラな路上と異なり、先ずは運転手に許可を取ろうとなれば素っ気無い運転手も多ければ、何だか良くしてくれる運転手も。
見ず知らずの他人の間に何かしらの人間関係が出来上がってくるその過程というのは興味深く、相変わらず僕は自分の声を「しょーもないなぁ」と思いながらも自転車にギター積んでいて良かったと実感する毎日。
一日に凄まじい回数歌っていると段々と"歌う体力"が付いてくるのを実感出来たのも面白かった。


◆記録◆

計7日間の収益:平均30ドル位

歌った曲※回数の多い順
1:un beso y una flor (nino vravo)
2:pobre corazon (san funito ecuatoriano)
3:me gusta tu (manu chao)
4:星巡りの歌 (宮澤賢治)
5:happy christmas (john lennon)
6:blowin' in the wind (bob dylan)
7:自分の曲、何曲か
※その他
長い坂の絵のフレーム (井上陽水)
rolling (中島みゆき)
tatuajes (joan sebastian)
風に吹かれて (エレファントカシマシ)
wanderwall (oasis)
when the ships come in (bob dylan)
let it be (上々颱風ver.)





2016.12.28〜2017.01.13迄












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